33歳路線変更~パリ行き 2006年7月ダンナさんの修行のためパリに引越し。私はずっと興味のあったパティスリーの勉強を始めました。


by akiko03t

Bye bye (・_・)/~~~ assistante Akiko

ご存知の方もそうでない方も。
このブログで告白するのは初めてですので。

実は私の仕事というのはコルドン(学校)でのアシスタントでした。
パティスリーのデモンストレーションの準備(計量など)とデモ中のシェフのアシスタント、そしてデモが無いときは地下にある厨房で(通称sous-sol)でスタッフの賄いランチの用意、翌日の料理のデモの下準備が仕事です。
働いた分は現金として手にすることはできませんが、コルドンでの授業料に当てることができるのです。
それで貧乏学生主婦の私は中級の授業料と、上級の授業料の一部に当てることができました。
奨学生のような感じでしょうか。
アシスタントは青いタイを絞めます。(生徒は白)
a0077419_17271180.jpg


私は合計3学期アシスタントとして働きました。
3期目は中級のコースと掛け持ちだったので、アシスタントはハーフタイム。午前中はアシスタントとしてキッチンで働いて、午後は生徒で授業に出るとうようなスケジュールの日もありました。
sous-solの様子を見に行くと、
「お、一人アシスタントが来たぞ。手伝ってー。」
「ダメー、今日は生徒ですからー。」
青のタイから白のタイに絞め変え、変身しているようで楽しかったです。





しかし「楽しかったです」と言えるまで、長かったー。
ブログでもちょこちょこ愚痴ってましたが、最初は大変でした。
なにせお料理が苦手な私。
口に入る大きさまでしか野菜を切ったことがなかったのに、小さなブリュノワーズ(サイノメ切り)やジュリエンヌ(千切り)、ドレッシングの作り方も分からない。
おまけに厨房のシェフは早口。ただでさえフランス語、あっぷあっぷ。
どこになにがあるか分からない。普通キッチンだとどんな風に保管するのかも想像つかない。
デモも基礎だったらなんとか付いていけるけれど、中級、ましてや上級に当たったら、計量だけで精一杯。
さらに、へんちくりんな日本人(申し訳ないが、精神的に病気にかかっていると思われる、マジで)が感じ悪いし、意地悪だし、ウソを教えてくる。
毎日泣きそう。

でも、窮地に立たされる私の人生はいつものこと。
野菜切りは自主トレで乗り切った。
料理用語は耳にするたびに確認して自分用のノートを作った。
分からないお菓子は、友達に必死になって教えてもらった。(かなり情けない顔をしていたハズ)
そして2期目に入るころには、少し余裕が持てるようになってきました。

2期目からは仲間に恵まれました。
助け合って、一緒に笑って。
厨房の仕事も流れがつかめたので、シェフに怪訝な顔をされることもなく(名前も覚えてくれるようになったし)、野菜の処理も大体わかるようになってきた。
でもパティスリーのアシスタントの仕事は、まだまだ要領がつかめていない。一生懸命動いているうちにデモが終わってしまって、どんな風に作ったのか作業工程を見る余裕などない。

3期目、せっかく慣れてきた仕事をここで辞めてしまうのはもったいない。
ダメモトで頼んでみたら、ハーフタイムでの勤続にOKが出ました。
2期頑張った分でやっと念願の中級に進むことが出来たのもあり、楽しく充実した毎日を送ることができました。
そして2期間アシスタントとして働いていた経験が、自分の実技クラスで大いに役立っていることを実感したとき、嬉しかったー。
この時出張(?!)にも行ったんですよ。
パリの北にある街で催事があり、そこで飴のデモを行うシェフのアシスタントとして同行しました。
私は横で飴細工が固まるまで指で押さえたり、飴のお花をそっと持っていたりするくらいだったのですが、偉そうなご年配のシェフに囲まれて何の話かよく分からないけど頷きながらチーズを口にかっ込んだり、校長先生とランチをしたり、シェフと校長先生とレンタカーに乗り(二人とも方向音痴だった。。。)方向間違えたり、渋滞にハマったりして、なんだか面白い遠足でした。

何か問題があったとき、不安なとき、アシスタント担当のローロンス、そして校長先生シルヴィー、せつこさん、よく話を聞いていただきました。
基礎・中級ラスには通訳が入るのですが、彼らにもよく助けてもらいました。
やっぱり頼りになるのは日本人、一緒に働いたナデシコ・ジャポンのみんな、ありがとう。
sous-solの仲間たち、楽しい思い出いっぱいだねー。

と、盛り上がっていた私ですが、
忘れてた、、、フランス人てあっさりしてるんだったよ。
「シェフと一緒にお仕事するのは今日が最後です」
「そうか。C'est la vie(人生ってそんなもんだね)」
(-_-;)しーん。。。
明らかに温度差が。。。。
まま、でもいいじゃんね、私が感謝の気持ちで一杯なのは事実だしさ。

最終日は一日厨房でした。
この日はグループがたくさんあって、ビュッフェの準備に大忙し。
「Akiko,あなたは私の隣にきてビュッフェの準備やって!」
「次はこれ!」
「次はこれ片付けて!」
それ終わったら、水飲みたい。。トイレ行きたい。。。
と思いながらぶっ通しでお昼まで。
がっつり働かせていただきました。
お昼に「今日でアシスタント終わりなので、チョコタルト作ってきました」
a0077419_17355382.jpg

sous-solのシェフ:え?!今日が最後か??
Akiko:そうですよ。(つーか、昨日も言ったし)
シェフ:午後も仕事だよね?
Akiko:はい。

おどろきー!!
なんと、仕事終わりにシャンパンを開けてくれました!!!
何も切れなかった私、野菜専門で肉や料理には手を出さなかった私、なんですけど、、、なんだかすみません。
最初は顔を見るのも怖かったシェフ、ニコニコ笑っていました、ウインクをして。
きちんと働けてたのかな、よかった。
本当にいい経験をさせてもらいました、ありがとうございました。

a0077419_17364283.jpg

「触らないでください。デモ用です。」
この札、デモで必要な道具や材料をばんじゅう(パニエ)に用意して、荷物用エレベーターで運ぶときに使っていたもの。
なんか年季が入っちゃって、最後のデモが終わったときにじーんとしちゃったものです。
[PR]
by akiko03t | 2007-11-18 18:57 | Paris Journal